長崎料理の代表「ちゃんぽん」。さまざまな具材を炒めてとんこつスープにいれたラーメンに似た麺料理だ。ちなみに何種類もの酒を大量に飲む状態も「ちゃんぽん」という。一方、日本の首都機能を有する東京の鍋料理「ちゃんこ鍋」この二つには一見、何の共通点も見られないが、実は元をたどると、とある国に行き着くという説がある。
それは中国だ。
確かに、沖縄と中国は昔から貿易をしていた。今でも大量に食する豚肉や、「沖縄そば」、「ちゃんぷる」は中国料理の思想を見て取れる。次に中国との出会いが多かった長崎もその影響を色濃く残し、「ちゃんぽん」を作り上げた。そう思うと、とんこつスープがベースなのも豚肉大好きな中国料理の影響があると考えられてもよさそうだし、麺が入るのも納得できる。実は、似たような「ちゃんぽん」は韓国にもある。
やはりとんこつスープがベースで、多種多様な食材が入り、アクセントに韓国らしく、そこに赤唐辛子がふんだんに使用されるようだ。これは「中国風韓国料理」として現地で食べられており、麺も入っていることはもちろん、そのスープをご飯にかけて食べることもあるそうだ。
そして中国料理が東京に伝わると「ちゃんこ鍋」へと変貌を遂げた。ちゃんぷるーの「炒める」という工程は失ったが、「たくさんの具を一度にとる」という根本的な思想と「出汁で煮込む」という長崎ちゃんぽんの性質は残っている。そして何より面白いのは「ちゃん」という接頭語だ。